医療機関において、心電計や吸入器などの高額医療機器は移動式のものが多く、様々な場所で使われるため、使いたいときにどこにあるかがわからないといった課題が、医療機器を管理されている部門で発生していた。IoT技術を使い、どの医療機器がいまどこにあるかが即座にわかる仕組みを作り改善した。
仕組み
病棟のエレベータフロアや廊下など、人や物の移動ルートの分岐先(出入口)に受信機(IoTゲートウェイ)を設置し、BLEビーコンの受信網を構築。心電計、呼吸器などの高額医療機器には、屋内の照明光で発電してBLEビーコンを発信する電池レスの”PB10-B”を装着。
ビーコン電波を何時、どの受信機で受信したかをサーバー側で管理する仕組み。
“PB10-B”は病院内の照明で発電したエネルギーを使いBLE信号が発信できるため、電池交換の心配もなく各機器の所在管理が出来ることが評価されている。
構築されている受信網はモノだけではなく、人の位置情報システムにも利用できる。
今後の拡張として医者、看護師、事務員などの病院スタッフや、患者さんの位置情報管理への応用を提案している。人の場合は歩行時の体の振動で発電してBLEビーコンを発信する電池レスの”EB10-B”が利用できる。こちらも電池交換の心配をする必要のないシステムとなる。

使用機器
導入企業 | 医療機関 |
使用ビーコン | 東洋エレクトロニクス社 照明光発電型 電池レスBLEビーコン(PB10-B) |
使用IoTゲートウェイ | ぷらっとホーム社 OpenBlocks IoT VX2 |