IoTシステムでは様々なセンサーやデバイスなどの各種機器や、クラウドサービスとの接続が必要となりますが、それぞれに採用している通信規格やプロトコルが異なり、各種プログラミングを行わなければなりません。
Plat’Home IoT Gateway Software FW4は、それらの通信規格やプロトコルに対応し、コマンドラインではなくWeb UIによる視覚的操作で、かつプログラミングレスでの接続を実現した、OpenBlocks IoTゲートウェイに搭載されているソフトウェアです。
堅牢で信頼性の高いDebian LinuxをOSに採用し、Web UIによるプログラミングレスでの各種センサーやクラウドとの接続を可能にするアプリケーション群、および各種開発ツールで構成されています。

BLE・Modbus・EnOcean等、主要なIoTセンサー・デバイスとプログラミングレス接続を可能にするPD Handler
センサー等のIoTデバイスからデータ取得等を行うアプリケーション群です。様々な種類のIoTデバイスに標準対応しているほか、お客様自身でLua言語(※)によるIoTデバイス制御アプリケーションの機能拡張に対応しています。
※ Lua言語:高速な動作かつ組み込みの容易さが特徴のスクリプト言語

主要クラウドとプログラミングレス通信を実現するPD Repeater
クラウドサーバーやWebサーバーとの双方向通信が可能なアプリケーションです。収集したデータを簡単な設定で各種クラウドサービスへデータ送信できるほか、クラウド側からのデータ受信、通信切断時のデータ再送信などの機能を備えています。

コマンドラインで入力不要でシンプルな操作を可能にするWeb UI
Webブラウザ画面上でIoT通信機能の操作・設定をはじめ、センサーやビーコンの検索・ペアリング作業、各社クラウドサービスとの接続設定などを行えるWebベースのWeb UIを搭載しています。
IoTの本番展開の際にコマンドライン操作の知識不要で、エンジニアリングの軽減が可能です。

開発を容易にする各種ツール群
ノンコーディングのプログラミングツール Node-Red
Node-REDはハードウェアデバイス/APIおよびオンラインサービスを接続するためのツールです。センサー等から受け取ったデータを加工・処理し、どのクラウドサービスへデータを送るか、どのようなアクションをするか等をWeb UI上から視覚的にプログラミングする事が可能で、IoTにおけるエッジコンピューティングを容易に実現することができます。
またソフトウェアやクラウドサービスのベンダーから提供されるNode-RED用の追加機能(ノード)も追加可能で、さまざまなアプリケーションを容易に追加することができます。
Node-Redとは

Dockerマネジメント機能
アプリケーション実行環境であるDockerをサポートします。OpenBlocks IoT VX2上でDockerコンテナを利用でき、DockerコンテナのマネジメントもWeb UIで行えるほか、Dockerイメージ共有サービス「Docker Hub」で公開されているDockerイメージをデプロイする機能や、自身で構築したDockerイメージのプライベートレジストリからデプロイする機能を搭載し、様々なDockerイメージを利用できます。またDockerコンテナのデプロイや起動・停止・リソース割当などの操作もWeb UI上から操作可能です。

Microsoft Azure IoT Edgeとのデータ連携を容易にするAzure IoT Edgeマネージメント
IoTエッジコンピューティング支援ソフトウェアMicrosoft Azure IoT EdgeのマネジメントをWeb UI上で行えます。データ処理をOpenBlocks IoT上で実行することができ、PDHMSとAzure IoT Edge間のデータ連携も可能です。例えばPD Handlerで収集したセンシングデータをAzure IoT Edgeでデータ解析といったこともでき、Azure IoT Edgeを利用したIoTエッジコンピューティングを強力に支援します。
※ コンテナエンジンはMobyプロジェクトをベースとしています。